孫子に学ぶアフィリエイト
- 作者: 村山孚
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 7回
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壱、始計
「道、天、地、将、法」
ブログ上などでたまにみる論争などに使えるかも知れませんが… これも基本的にアフィリエイトには使いにくいです。
強いて訳すなら…
- 道…訪問者の支持
- 天…時制、需要
- 地…ナビゲーション
- 将…管理人、製作者の人柄
- 法…コンテンツ内容
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」
例えば、アクセスアップの為、闇雲にランキングに登録しても一週間と持たない、と言うことです。
ランキング上位に入る為の確かな予想が無いのであれば、ランキングには参加しない事かと。
SEOにしても同様で、3位以内に入る確信が持てないならば無理に施さず、別なキーワードを狙った方が無難かもしれません。
どうすればその広告を踏んでもらえるか。どういった文章を書くべきかという事にもつながるかと思います。
関連:リンクベイト - かいんどおぶあるけみー
弐、作戦
参、謀攻
「国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ」
コンテンツの充実をまず第一とし、ランキングへのアクセスアップなどは二の次で構いません。
「十なれば、すなわちこれを囲み…」
兵力が十倍ならば囲むと言う意味ですが、ホームページならば、アクセスが相手の十倍有れば、相手のランキングに登録しても良い、と言う具合に捉えられます。
「少なければ、すなわちよくこれを逃れ…」
アクセスが相手より少なければ、登録は控える…等です。
バナー広告をどのように扱うか、という部分に通じるかと思います。アクセスが多ければ、バナー広告の表示を中心に。アクセスが少なければ、個別商品によるレビューで長文を書くことを中心にするなどですね。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
彼が誰に当たるかは、その時々によって変わると思います。ランキングサイトへの登録ならば、そのサイトに登録している他のページがどのような手法で人を集めているかまず調べ、訪問者に広告から品物を買ってもらうには、その品物を必要とする人がどのような傾向に有るかを調べる、商品そのものを詳しく調べ実際に使ってみる等、これであるとは言いにくいと思います。
ただ、己を知ることはそれほど難しくないと言えるでしょう。例えば、今までの人生を振り返ってみて下さい。費やしてきたお金は100万や200万ではきかないと思います。また、これは自分の経験からですが、自分が欲しいと思ったものを自分で作って公開する事もいい結果をもたらしてくれるようです。時間を費やすならば、「己を知る」に比重を置いたほうが良いかもしれません。
四、軍形
「勝兵はまず勝ちてしかる後に戦いを求め…」
誰に勝つのか? その対象によって目的は変わると思います。おおよそ、商品を欲しいなと思わせる文章や、画像などを作成する、と捉えてよいと思います。
「一に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝」
国土の面積などから軍事力を算出することを推奨している一文です。強引に訳すなら…
度 | 面積 | ページ容量。文章量や画像数、データ量など |
量 | 資源 | コンテンツの質 |
数 | 人口 | ページ内を巡りやすいナビゲーション |
称 | 軍事力 | 全体のアクセス。自身を含む利用者 |
勝 | 勝敗 | アフィリエイトの報酬など |
伍、兵勢
「衆を治むること寡を治むるがごとくなるは、分数これなり」
ページ数が増えてきたサイトを閲覧しやすくするには、カテゴリ分けと、どのページにも移動しやすいナビゲーションの充実が何よりも重要です。
最近忘れ去られている感がありますが、自サイト内であれば、どのページからどのページへ行くにも3クリックまでに収める事が望ましいと言えます。ゆえに、昨今のニュースサイトによく見受けられる一つの記事のページ分けは、非常にナンセンスです。蛇足ですが。
「寄正のあい生ずること、循環の端なきがごとし」
コンテンツの内容そのものに正解はない、と言う捉え方でいいと思います。要は勝てばいいのですから、ホームページやウェブ上での活動に限定するならば、訪問者と自身を楽しませればそれで言いといえます。
「利をもってこれを動かし、卒をもってこれを待つ」
相手がそうせざるを得ない状況に持っていく事が大切とのことです。アフィリエイトであれば、買いたくて買いたくて仕方が無いように仕向ける、と言う意味になります。
「勢いに求めて、人に求めず」
一つ一つのエントリーの質を高めることばかりに固執せず、とにかく勢いに任せて更新を続ければ数をこなせます。数さえこなせば実力など後からついてきますから、自然とエントリーの質は高まります。
六、虚実
「人を致して人に致されず」
主導権をとにかく握ると言うことですが、まぁ、ブログ界隈の論争や議論に足を踏み入れない限りは、あまり関係ないかもしれません。
「その必ず救うところを攻むればなり」
人を巻き込むコンテンツを作る際に、どう魅力的に思わせるかが大切かと言う意味になります。そのコンテンツを作らなければいけない状態に持っていく。そのランキングにリンクを貼らなければいけないと思わせる、などです。
「すなわち我は衆にして敵は寡なり」
兵力の集中と言う意味ですが、この場合ランキング参加サイトは1つに絞ると捉えても良いかもしれません。
「よく敵に因りて変化して勝を取る者、これを神と謂う」
アフィリエイトで扱う商品、ランキングの登録先、一次ソースの内容など、それぞれ同じやり方で加工せず、それぞれに会わせたアプローチでコンテンツを作った方が支持を得やすいです。
七、軍争
「迂をもって直となし、患を持って利となす」
コンテンツを作る際、人の作ったものをそのまま使うよりも、多少自分で調べてたり加工して作ったほうが面白いと言ってもらえます。また、自分の不幸を纏めるだけで注目を集めることもあります。Amazonの振込みが遅い件について2chを纏めてみました - かいんどおぶあるけみーはその好例でした…
八、九変
「将に五危あり」
一つのことにこだわる危険性を示した内容です。ブログの運営にも当てはまると思いますので、訳しますと…
必死 | 必死になり、周りを見ず孤立してしまう |
必生 | 助かろうとして当たり障りの無いことしかせず、相手にされない |
忿速 | 短気で、すぐに怒り、過激なことを書いては敵を作る |
廉潔 | プライドが高くコメントをスルーできない |
愛民 | 訪問者に気を使いすぎて、何も書けなくなる |
…といった所でしょうか。
九、行軍
十、地形
十壱、九地
十弐、火攻
十参、用間
誰かと戦うわけではないですし、アフィリエイトは基本的に個人戦なので、9〜13章は省略します。地形と呼べるものもないですしね…
以上、思いつく限り書いて見ました。。。
参考資料
- 作者: 村山孚
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 単行本
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