硫黄島からの手紙

徴兵された兵隊さんたちの、人間としての側面が強く出いた作品だったと思います。上官と部下との間にある温度差が良く現れていました。人を動かすにあたり、わめき散らすだけでは人は動かない。まず、お互いの信頼関係を作ることだ、と言うところも良くあらわしていたように思います。

アメリカ兵を捕らえて手当てを施しますが、報われず死亡してしまいます。その時、彼の死体が握り締めていた手紙を読むシーンがありますが辛いです。お互い人間なんだ。待っている人がいるんだ。

そのシーンを経て、ある兵士は生きて帰るために投降を決意し、脱走します… 相手が人間であることを信じての投降でしたが、心無い兵士が見張りだったため、射殺されてしまいます。この死体を見つけたシーンも辛いです。

テンポよく話が転がっていくので、長さを感じませんでした。いい映画です。ちょっとグロいシーンが有るので注意してください。

レビュー一覧 - かいんどおぶあるけみー